第3章 silent love
こんなこと、メンバーに知られたら
恥ずすぎて死ねるんだけど……
実はふたなりだったりしないかな、
なんて妄想したことだってなくはなくて。。
ま、その淡い期待は
アイツがシャワー室に入ってきたときに
あっさり否定されたわけだけども…
何が言いたいかって言うと
こんなことを考えるくらい
どうかしちゃってんだよ、オレは。。
衣装だってそう。
アイツのするふりふりの女装は
全っっ然好きになれないけど、
オレの衣装を着てるてごしは
最高に美人だと思ってる。
そうそう、
もしかしたら誤解されてるかもしれないけど、
オレがてごしの私服を弄るのは
ダサいからじゃなくて。
(いや、まぁ10代の頃の衝撃は忘れられないけど。w)
結構いいの選んでんなって思うときも正直あるし。
ま、オレのテイスト真似てんだから
当然っちゃ当然だけど。笑
オレは多分、
てごしに一番似合うモノを
オレが―――、
見立てたいだけなんだ…。
ただ……
この気持ちは墓場まで
持っていくつもりだったんだよ、オレは…。
でも、てごしが悪いんだ。
オレの前でも
シゲシゲうるさいから…。
相手が女の子だったら諦めもつくよ。
だって、オレは男なんだから。。
でも、相手が男なら別。
シゲが最高にイイやつで
イイオトコだってのもオレは知ってる。
オレも女だったら
正直、シゲがいい。
でも、
負ける気はしないよ。
だって、
いつから見てたと思ってる?
てごしが土付きのお芋だった頃からだよ?
言えなくて
言えなくて
好きだよなんてって……
こんなの歌わせるなんて、
どんな皮肉だよ。苦笑
って歌録りのときは思ってたんだけど、、
もう、遠慮しないよ。
オレの想いは彷徨わせたりしない。
『メンバーで旅行に行くなら?』
―――なるほどね。
てごしとシゲはお互いをあげてんのか。。
上等じゃねぇか。
相手にとって不足はないよ。
そうだな、、
まず手始めに
「てごしにサイレントラブ」くらい言っとくか。笑
鈍感なてごしのことだから、
それくらいじゃ気付かないだろうけど…w
ねぇ、てごし
知ってた?
オレも欲しいものは
手段を問わず手に入れたいタイプなんだ。
―――覚悟しといてね、てごし。