第4章 テゴマス的タチ位置。
「人間って、
自分が可愛い生き物なんだからさ。
ジャスト公平より
ちょっと自分に寄ってる意見を
公平に感じるようにできてんのよ。
だからこそ、
本当に公平な意見って
冷たく聞こえるんじゃない?
俺はね、10代の頃から
"公平"って言葉を気軽に使う風潮に
辟易としてるからね。
言うなれば"シゲおこ"ですよ。
そもそも、
公平と平等の違いも
区別と差別の違いも
混同してる人が多すぎんのよ。
もっと、
言葉の意味を大切にしてほしいよね、
ほんと。。」
「加藤さん、加藤さん、
よく喋りますね。笑
前のめりになって、
待ちわびてた話題に雄弁をふるう加藤さん、
好きだけどね。オレはね。」
小山のこの…
みなまで言わずして釘を刺すやり方って、
優しい小山らしいよな、
ほんと。。
「…あぁ、ごめん、
ちょっと、喋りすぎたわ。
なんか、悪ぃ…。」
「ん? 全然よ。
じゃ、テゴマスに挨拶して帰るわ。
お疲れ様〜。」
と、俺の頭をポンポンと叩いて
退室する小山。
やらかし屋だなぁ
なんて思うことも多々あるけど…
やっぱり俺は
小山の隣が一番居心地がいいし、
俺らしく居られる場所なんだよな…。
それを俺のみならず、
小山まで知ってるっていうのが
悔しいんだけどさ…。
でも、
本当のことなんだから
仕方がない。
*
小山「お疲れー!
増田さん、さっきはその。。
悪かったね。」
増田「笑。シゲに何か言われた?」
小山「ん、まぁ。。」
増田「別に、気にしてないよ。
だって、それが小山じゃんw」
ちょっとちょっとw
オレって、
周りからどう見えてんのよ…苦笑
手越「慶ちゃん、その……
今、ちょっと、あれだから!」
小山「あーー…うん、知ってる♡」
手越「えっ?! 知ってるって?
まさか…聞いてた?!
どこまで??」
小山「聞いてたって人聞き悪いなぁ。。
聞こえてきたの!
えっと、、
『まっすーズルい』
の辺りかなぁ?
二人とも、場所考えなよ??」
手越「おいっ!
まぁまぁ聞いてんな!w おいっ!!」
小山「笑。あ、てごにゃん、
まっすーん家にお招ばれしちゃえば?」
手越「は?! 小山さん何言っちゃってんの??
ダメに決まってるじゃん!」
恐る恐る…
まっすーの様子を伺うオレ…。