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禁忌の恋

第1章 トリップ


「よいこのみんな!古橋ニュースの時間だよ!
今日は事故チューしてしまった瀬戸選手にインタビューしたいと思います!
瀬戸選手!今のお気持ちを一言お願いします」
「俺の…ファーストキス…男に…
俺のプルプル唇がー!」
「えー、面白い一言ありがとうございます!
キャラが崩壊してるとこを見るのは実に楽しいですね
では瀬戸選手の初チューを奪った原山さんのコメントを伺いましょう」
「せったんの唇、柔らかかったですね♡
あっ、事故チューの時の体勢はオレが下でせったんが上でしたよ!まさに形勢逆転だね
せったん、大胆♡」
「ぐっ、よくも俺のプルプルリップを!
古橋、笑いこらえるな!原たちもだ
こうなったら全員、巻き込ませてやる」


『そのあと、どうなったんですか?』
「俺たちもされる羽目になったよ
花宮はギャーギャー叫ぶわ、古橋はチーンとなるわ、ザキは古橋に写真撮られそれを学内販売されるわ大変だったよ」
「原は壁ドンされてただけだけどな!うっ、思い出してきた
原のせいで各校に見られ、どれだけ俺たちが恥ずかしかったか」
『想像しただけで面白そうですね!』

でも話を聞き終えたあとの胸の痛みはなんだろう
ズキズキと痛むこの気持ちの正体は一体…。
霧崎の人たちと話していると糸目さんと目が合いウインクされた
うーん、なんだろ。この人を見てると悪寒がする

「い、今吉さん…。なぜここに?」
「そりゃ面白い話してたみたいだからワシが見にきたんや!
にしても糸目さんってワシ、悲しいわぁ」
「この人のことはサトリ、妖怪、細目、なんでもいいよ!
オレはサトリ翔って呼んでる!」
「はっ、ネーミングセンスないね!
橘、なんか震えてないか?」
『悪寒がしただけなので…大丈夫です!』
「オレがギューッって暖めてあげる♡」

うぅ、糸目さんはニヤニヤしてて古橋さんはパシャパシャと写真を撮影している
唯一、常識人だろう山崎さんに目線を動かす
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