第15章 黒対青
青葉城西高校では今まさに練習試合が行われていた
第一セットは日向の緊張のせいでボロボロな結果になったが
迎えた第二セットは調子を取り戻した日向と影山の変人コンビのおかげで勝利した
そして間もなく第三セットが開始するのだが....
及「結月ちゃ~ん着いたよ~」
『まだ眠....ぐぅ~』
及「も~しょうがないなあ
可愛いから許す♡」
怒り疲れて徹の胸ですやすや眠る結月を連れて
足取り軽く第三体育館へと歩いていくと
ちょうどピーーーッと音が鳴った
及「アララッ 一セット取られちゃったんですか!」
女生徒
「キャ~ッ♡及川さ~~ん!!」
田「Σなんだっ何事だ!
女子の声だぞ日向!」
日「女子の声ですね田中さん!」
ん?なんか騒がしいなぁー
もうちょっと寝させて....
監「おおっ戻ったのか...ってお前そいつは誰だ?」
及「え~この子ですか~?
そんなに知りたいですか~?」
監「ああもういい!それより足はどうだった!」
及「ええ~残念☆
足はバッチリです!もう通常の練習イケます!
軽い捻挫でしたしね🎵」
監「まったく...気をつけろよ及川」
及「スミマセ~ン」
『煩い...』
身動ぎ徹の胸に顔を埋めた
及「そんなに及川さんと離れたくないの~?」
女生徒
「キャーッ!!?」
自分の胸に顔を埋める結月の髪にキスをしたとたんに
周りの女性徒から悲鳴が上がった
『ん?な~に甘えてるの?
もう、しょうがないなあ~』
寝ぼけながら徹の頭に手を伸ばし指に髪を絡める
んっあれ?なんか髪質が違うような...
及「も~結月ちゃんてば大胆♡」
『Σはあ!!ちょ、何でアンタなんだよ!?』
及「痛゛っ!ちょっと結月ちゃん痛いってば!!」
『Σわぁ!!痛っ~~
ちょっと怪我が悪化したらどうしてくれんの
バカ及川!!』
指に絡めた髪の毛を思いっきり引っ張ると思った以上に痛かったのか抱いていた結月を床に落としてしまった
花「あれ?結月ちゃんじゃん
何で及川と一緒なの?」
『及川に拉致された』
及「Σ人聞き悪いこと言わないで!!あと徹って呼んでください!?」