第14章 オレンジ色と影と月
それから毎日早朝とお昼休みに孝支は日向の練習に付き合っていた
斯く言う私も毎日早起きをして4人の為におにぎりを握っている
『あっもうこんな時間だ!!
繋心帰るねー!!』
今日はバイトが休みで坂ノ下商店で繋心の母とくつろいでいた
そろそろ部活終わるころかな?
暗くなってきたし孝支と一緒に帰ろう
学校への坂道をのぼり校門を抜け歩いていると校庭の端に4人の人影が見えた
ん?誰かいる
?「小学生は帰宅の時間じゃないの」
ああ、この嫌味な言い方はツッキーだな
月「あ~んな自己チューなトス
良く他の連中我慢してたよね 僕ならムリ」
そんな事言って影山の傷口えぐんじゃねえよ!
影「.....切り上げるぞ」
日「Σ!!?ええっ」
月「逃げんの?
"王様"も大した事ないね~~」
ああ~聞いてたら腹立つな~
早く帰んないかな....
?「ま待ってツッキー!
どうかしたの!?」
おっ話し終わったのかな?
月「...イライラすんだよ無駄にアツい奴って...」
『なんだ八つ当たりか』
横を通り過ぎるときに思わず心の声が漏れた
月「は?」
『あっ声に出てた?
日向のこと小学生呼ばわりしてたけどさ
君もやってる事小学生レベルだよ?』
月「.....アンタ誰?」
『君に名乗るような名前は持ち合わせてない
さようなら 1年4組月島蛍君』
にっこり微笑んで2人と別れた
?「あの子誰だろ1年生かな?
ねえツッキー」
月「うるさい山口」
山「ごめんツッキー!」
後ろで山口が大きな声で月島に謝る声が聞こえてきた
『さっきのでツッキーに嫌われたかな?
まあ別にいいけどね』
体育館で孝支と合流して家に帰った