第11章 柑子色(こうじいろ)
▲▽▲▽▲▽菅原side▲▽▲▽▲▽
結月がバイトをはじめてもう一月がたった
最初は俺よりも遅く帰ってくる結月を心配して家の前で待っていたりしたが
バイト先の人が家の近くまで送ってくれているようで安心した
『それでね誠さんが....』
母さんと話す内容のほとんどがバイト先の"誠さん"の話それか...
『鉄朗から電話があったの』
元彼の"鉄朗"の話ばかりなのだ
元彼ってどんな奴だ?別れてからも連絡取り合ってるみたいだけどまだ未練があるのか?
う~ん...嫌いになって別れたわけじゃ無いのか?
もしかして引っ越すから泣く泣く別れたとかか!
「はぁ」
東「何?どうかしたスガ」
「あっ旭いたんだ」
東「スガ....俺ってそんなに存在感ないの?」
「はぁぁぁ」
東「Σ痛゛っ!!」
田「Σああ!!スンマセン旭さん!?」
項垂れる旭にスパイクが激突した
西「デカいのに存在感無さすぎです旭さん!!!」
東「俺....今日はもう帰っていいかな...」
澤「存在感無いのは昔からだろう?気にするな」
東「大地...フォローになってない」
澤「で、スガは何溜息吐いてんだ?」
「結月がバイト先の男の話しと元彼の話ししかしてくれない...」
澤、東「「(シスコンか!?)」」
東「ええっとスガ、話ししてくれるんだから良いんじゃない?」
澤「そうだぞ!無視されてるわけじゃ無いんだろ?」
「そうだけどさ~俺とももっと色々話して欲しいって言うか...」
西「Σああ!結月さんだ!?
結月さーん今からバイトですかー?!」
『違うよ~今日はね誠さんとデート♡』
じゃあね~と手を振り去って行く結月
「デート?今デートって言った?」
東「Σヒッ!?怖いっ
スガ怖いって!!」
澤「お、落ち着けスガ!?」
西「スガさーん、誠さんって誰っスか?」
澤「Σわー!!西谷今その名前は禁句だ!!」
西「なあ龍、禁句って何だ?」
馬鹿だと思ってたけどそこまでとは...はっ!そんな事よりも
まだ俺だって一緒に出掛けたことも無いのにデートだって!?
結月俺ともデートして下さい!!?