第9章 灰桜色
▲▽▲▽▲▽菅原side▲▽▲▽▲▽
菅母「孝支!」
「なに?」
部活に行こうと荷物を持ってリビングを歩いていたところキッチンから出てきた母に声をかけられた
菅母「今日結月ちゃんが東京から来るんだけど
用事が出来て迎えに行けなくなっちゃたのよ
悪いけど迎えに行ってくれる?」
はいこれ写真ね🎵と有無を言わさぬ様に写真を押し付け
笑顔でキッチンに引っ込んでいった
「何時にどこ?」
菅母「13時に仙台駅!よろしくね♡」
「了解、じゃあ言って来ます」
写真を鞄のポケットに突っ込み学校に向かって歩き出した
澤「おはよースガ」
東「おはよう」
「おはよー!大地、旭」
部室で着替え体育館に入るとすでに1年組が自主練をしている
田「行くぞノヤッさん!!」
西「よしっ!来い龍ーー!?」
縁「煩い!!静かにしろ!?」
?「縁下、大変ね」
「あっ清水おはよう」
清「おはよ菅原、澤村、東峰」
田、西「「潔子さん!今日も美しい!?」」
清「........」
田、西「「ガン無視サイコッース!!?」」
無視されて喜ぶ2人を捨て置き部活を始めた
「Σあっヤバイ!!忘れてた」
澤「どうしたスガ?」
「今日来るんだよ」
東「えっ何が?」
「仙台駅に迎えに行けって言われてたの忘れてた!?」
澤「はあ!何時に?!」
「....13時」
清「今16時だけど?」
「まずい....
そうだ電話!?俺電話かけてくる」
確か写真の裏に電話番号書いてるって母さん言ってよな!
急いで部室に駆け込み鞄のポケットに手を突っ込んだ
写真を裏を向けスマホを取り出し番号を押していく
田「うぉ!スガさん誰ですかその美女!!」
西「Σなに!どこだ龍?!」
そこだ!と思いっきり指さしたのは俺が持つ写真
見たことのない制服に身を包みにこやかに微笑む結月が写っている
「Σちょ!田中、西谷邪魔するなよ!」
最期の数字を打ち込み発信ボタンを押した
するとワンコールで相手は出た
『もしもしどちら様ですか?』
物凄く不機嫌な声で.....
「ごめん!俺っ『ああ、迎えを忘れた菅原孝支君ですか?』スミマセン...」