第9章 灰桜色
▲▽▲▽▲▽菅原side▲▽▲▽▲▽
『今、体育館の前に居るんだけど
孝支君はどこにいるの?』
「Σえっ学校に来たの?!
直ぐ行くからそこで待ってて!!」
何でここに居るって分かったんだ?!
兎に角急いで行かないと!!
電話を切り部室を出ると後ろから田中と西谷が追いかけてきた
田、西「「スガさん俺達もお供します!?」」
澤「東京から来たのか」
『そうだよ~』
東「俺の事怖くないの?」
『え~どこが?怖くないよ?
話しやすいと思うよ~』
体育館に着くと黒髪の女の子が大地と旭と話していた
初対面で旭と普通に話してるっ!!
ビックリしながら結月に駆け寄りカバッと頭を下げた
「Σごめん結月ちゃん!!」
『別に怒ってないよ?
1時間も待ちぼうけさせられたり
道を聞いた奴に中学生に間違われたり
セクハラ発言してきた馬鹿にイラッとしたりしたけど
ホント全っ然っ怒ってないから』
笑顔で語る結月の言葉の端々から不機嫌オーラが漂っている
澤、東「「(絶対怒ってるだろ!!)」」
「マコトニモウシワケアリマセンデシタ」
田「おぉ!本物は写真よりも美人だぞノヤッさん!!」
西「その通りだな龍!!」
『Σえっどこ?美女はどこ?!
あっホントだ居た!』
清水を見て"美女だ"とはしゃいでいる
「良くここ分かったね」
『近くまで案内してもらった
おかげで無駄にアドレス交換しちゃったよ』
東「Σえ!?さっき言ってたセクハラ男?!」
大丈夫だったの?と心配そうに旭が言うのに
平気~と笑顔で答えている
『そんなことより家に案内してほしいんだけど?』
「ホントごめん!すぐに着替えてくる‼️」
急いで着替えて家に帰ったが迎えに行くのを忘れたことが親にバレて怒られた
そんな俺を見て結月ちゃんは楽しそうに笑っていた