第7章 ダークグレー
桜舞う4月
研磨は無事音駒高校に入学
因みに京治も梟谷に入学した
5月のGWの合宿はお休みし
母方の親戚の集まりに参加する為宮城に行った
親戚と言っても母の妹夫婦にその旦那の妹夫婦の3家族だけ
何でも母の妹夫婦が海外移住するらしくお別れ会をしたのだった
?「研磨ー気合い入れろ!」
体育館に大きな声が響く
声の主は研磨と一緒に入った1年の山本猛虎
何か暑苦しい奴
孤「めんどくさい...」
山「だー!男ならシャキッとしろ!?」
『ごめんね~山本君
研磨いつもこんな感じなんだよ』
山「Σはい!!わかりましたーー」
ダダダッと走り去っていった
『なにアレ...』
夜「山本は女苦手だからな~」
『なるほど!
じゃあ積極的に話しかけて
直してあげようじゃないか!?
や~ま~も~と~く~ん!!』
山「Σうぇっ!?ちょっ、来るなー!?
いえっ、来ないで下さいぃぃぃー!!?」
『アハハハッ!!待て山本っ逃げるなー!!』
笑いながら山本を追いかける結月
研磨は自分に害がないことを分かっているのか
壁に背を預けスマホでゲームをしている
黒「結月もういいだろ
そろそろ始めるぞ」
海「孤爪もスマホ片付けろ」
『あ~面白かった♡』
捕まって撃沈したモヒカン頭の山本は鉄朗の後ろに隠れて涙を流していた
山「黒尾さん!白沢さんをちゃんと捕まえといて下さいよ!?」
夜「山本、妹居るのにでそんなんだよ!」
山「い、妹と他の女は別の生き物です!」
孤「みんな一緒だと思うけど?」
そんな事を言いあいながら今日も和やかに部活をしていた
結月は体育館から出て水道でスポドリの準備にかかった
一通り準備が出来たころポケットの中のスマホが着信を知らせた
『んっ誰だろ...もしもし?』
<結月ちゃん久しぶりだね>
『えっ...久しぶり?』
<もうすぐだから...
もうすぐ、俺だけの結月にしてあげるよ>
それだけを言うとプツッと通話は切れた