第5章 カナリアゴールド
?「おっ!なんだ可愛いじゃん♡
1人で泳いでんの?俺と一緒に遊ばない🎵」
おぉう!ナンパか?!溺れた直後の私をナンパしてんのか?!
んん?ちょっと待て、この顔どこかで見たような...
木「俺、木葉秋紀。梟谷の1年君は?」
ゲッ!?光太郎と同じ梟谷のバレー部員じゃん
もしかして一緒に居たりしないだろうな!!
キョロキョロ辺り伺う結月に構わず
にこにこ話しかけてくる
木「ね~ね~君中学生...じゃないよね?」
『は?違うけど、どこ見てん言ってんの?』
木「え~どこってここ♡」
笑顔で胸をチョンチョンと突く
『死ね!!』
ドスッとお腹を一発殴ってやった
木「~~!!」
『うわっ!ちょ急に離すな!?』
足が攣っていて木葉に離されると溺れてしまう
慌てて木葉にしがみついた
木「おっ♡良いねしっかりつかまっててよ」
『...ちょっと聞きたいことあるんだけど』
木「なにかな?」
『光太郎って一緒にきてる?』
木「光太郎?」
『そ、木葉と同じバレー部のはずの木兎光太郎』
木「来てるけど...えっ、木兎と知り合い?」
マジか!?どうしよう会いたくない
う~んと眉間に皺をよせ木葉に抱き着いたまま考え事を始めた
木「もしかして君、結月って言う名前?」
『え?何で知ってんの??』
木「木兎の奴がちっさくて可愛い幼馴染みが
いるって自慢してたからなぁ~」
はあ~?!アイツなに言いふらしてくれちゃってんの?
ちっさくて悪かったな!?
木「木兎と会ってく?アイツ結月ちゃんにすっごく会いたがったけど」
『冗談じゃない!?会わないし!
私にあった事は忘れろ!今すぐ記憶から抹消しろ!?』
木「何かよくわかんねえけど言わけりゃあ良いんだろ?
それなら口止め料ちょーだい♡」
『アハハハッ、殴っていい?』
こめかみをピクピクッ痙攣させながら引き攣った笑みを向けた
木「折角さ~首に手回して抱き着いてくれてんだから
口止め料として"濃厚な"キス頂戴♡」
コイツ...調子に乗りやがって!!
どうする?したくない...が光太郎にバレたくもない!?
?「へぇー誰が誰に"濃厚なキス"するんだ?」
木「だから~結月ちゃんが俺に...ん?」