第5章 カナリアゴールド
声がした方に振り向けばドス黒いオーラを放ちつつ
にこやかな笑顔の鉄朗が居た
『Σヒッ!!』
慌てて木葉から離れるとドボンッと沈んだ
鉄朗は素早く結月を引っ張り上げ腰に手を回して抱き寄せた
黒「足攣ったのか?」
『そ、そそうなんです!!』
木「結月ちゃん誰この人?」
黒「俺は結月の彼氏です
何やってんだ木葉」
『Σ鉄朗、木葉の事知ってんの!?』
黒「結月が来なかった合宿で知り合った」
木「Σえ゛黒尾!?
いつもと髪型が違う!別人みたいだぞ」
『ちょっと待て、と言う事は光太郎も知ってる?』
黒「木兎か、知ってるぞお前の幼馴染だったよな?
嬉しそうにお前の事言ってたぞ」
アイツは!?一体どれだけの人間に言いふらしてんだ!!?
?「おーい!?木葉どこだー!!」
その時浜辺から大きな声が聞こえてきた
木「おっ噂すれば木兎だ」
『今すぐ離れろ木葉、そして直ぐに帰れ!
鉄朗あっち行こう!?』
黒「それじゃあまた試合でな」
木「結月ちゃん木兎には言わないから
その代わり口止め料のキス楽しみにしてるから♡」
『キスはしませーん!他の物でよろしく』
木「え~しょうがないな~じゃあ俺の事名前で呼んでくれる?」
『それなら良いよ、秋紀またね』
ヒラヒラと手を振って鉄朗に連れられ泳ぎだした
浜辺にたどり着いた秋紀は光太郎に絡まれていた
兎「何だ木葉振られたのか~」
木「いや、いい感じだったぞ?
お前も一緒だったらいいもんが見れたのに
ああっでもやっぱ居なくて正解だわ」
結月ちゃんに彼氏いたって知ったら
しょぼくれモードから立ち直れないかも出しな
と心で思い光太郎の肩をポンッと叩いた
光太郎たちと離れた浜辺にたどり着いた結月たちは
暫くパラソルの下で過ごし足が治ったところで片付けをし
電車に揺られ家へと帰って行った