第4章 赤色
ガチャンと鍵がかかる音がした瞬間
背筋に冷や汗が流れた
ヤバイヤバイヤバイ!!どうしたらいいんだ!?
売り場から少し離れた場所にあるトイレ
前門の虎(便器)後門の狼(京治)
あっ!ここの便器綺麗だ良かった~
いやいやいやそういう問題じゃないわ!?
テンパって心の中で1人突っ込みし
少し冷静になり手に持っていたスマホに目を落とすと
鉄朗の番号が表示されており
京治にばれないようにタッチをした
鉄朗気づけよ!?
赤「結月さん」
『Σはい!?』
慌ててスマホをズボンのポケットに突っ込み返事をした
赤「オレは貴女が好きです」
『気持ちは嬉しいんだけど
私彼氏いるから!!』
赤「彼氏?別にいても構いません」
『へ?』
赤「オレの方が良いって言わせて見せますから」
何言ってんだコイツ!!
彼氏いるんだから流石にほかの男とイチャコラするわけねえだろうよ!?
鉄朗ー早く気付いてくれ!!
夜「黒尾、電話鳴ってるぞ」
黒「サンキュー
もしもし結月どうした?」
<だ..かれ.い..ら...だ>
黒「結月?」
海「どうした黒尾?」
黒「結月から電話なんだが何か可笑しいんだよ」
スピーカーにして3人で聞き耳を立てる
<ちょ..やめ..と.れ..あけろ..>
夜「...黒尾これなんかやばくないか?」
海「とれ?あけろ?
もしかして"トイレ"で"開けろ"か?」
黒「この階の一番近いトイレどこだ!?」
夜「黒尾あっちだ!!」
バタバタと走りだした3人はあっという間に
トイレにたどり着いた
黒「Σ結月!!?」
夜「結月ちゃん!?」
海「白沢!!」
『あっ!!』
「「「Σ!!?」」」
赤「どうですか結月さん?」
『やっムリ!?』
赤「ムリ?そう言いながら手は動いてますよ?」
『だ、だって...』
一番奥の個室から結月と見知らむ男の声が聞こてきて
急いで駆け寄った
黒「おい!!結月!!?」
『鉄朗?』
赤「あっお迎えですか?
今開けますね」