第4章 赤色
『鉄朗ー、夜っくーん、かーいー』
もうどこに行ったんだよ!!あれほど歩き回るなって言ったのに!?
先輩方に頼まれ4人で買い出し中
迷子になった3人を捜して買い物かごを持ったまま歩き回る
音駒の赤いジャージを着てるし目立つはずなのに見つからない?!
今度から縄でもつけとくか?
『チッ置いて帰るか?
嫌ダメか後が面倒だし
あっそうだ電話かけ...』
?「結月さん!!」
『Σうわっ!』
急に腕を引かれ誰かに後ろから抱きしめられた
今"結月さん"って言った?
私の事"さん"付で呼ぶのは1人だけだよな...
恐々後ろを振りかえれば満面の笑みを浮かべた京治がいた
『け、京治?久しぶりだね~
じゃ、さようなら!?』
腕から逃げようとジタバタもがく
赤「簡単にオレが離すと思ってるんですか?」
にっこり微笑みお腹に回した手に力を入れた
怖っ!その笑顔怖いわ!?
赤「それ音駒のジャージですよね?」
『そうだよ~。あのさ私人探してるから離して、と言うか離せ!!』
クソッ!赤は赤でも赤葦見つけちまった!!
赤「オレの質問に答えてくれたら離してあげますよ」
『はい!何かな赤葦君!?』
赤「"京治"です」
『ああもう!めんどくさっ京治!!
早く言えよ!!?』
赤「何で何も言わずにいなくなったんですか?」
『え?だって、二度と会えなくなるわけじゃ無いし
親の仕事の都合で急な転校だったし
それに...その...2人の相手するのは...キツイ』
うん。あれはキツイよ
ハイテンションの馬鹿と手加減知らない物静かな奴
ダメだ思い出しただけで疲れる
赤「...それじゃあオレ達の事嫌いになったわけじゃないんですね?」
『Σうん!京治も光太郎も大事な幼馴染だからね!!』
赤「....オレは....です」
『?なに聞こえない』
赤「オレは貴女が好きです
幼馴染ではなく女性として
それを今から分からせてあげます」
『Σ!?』
グイッと引っ張られ買い物かごをその場に残し京治にトイレの個室に連れ込まれた
ギャー!!誰かペルプミー!!!