第4章 赤色
開いた先に居たのは涙を浮かべた結月と微笑む京治
黒「テメエ誰だ!?
結月に何しやがった!!?」
赤「はじめまして黒尾さん
オレは結月さんの幼馴染の赤葦京治です」
夜「幼馴染?」
赤「それじゃあ結月さんオレはこれで」
『Σええっ!続きは?』
赤「また今度教えてあげますよ」
黒「続きってなんだ結月」
『て、てつろうくん?何怒ってんの?』
海「そりゃああの意味深な電話だしな、夜久?」
夜「なんかあったと思うよな、黒尾?」
黒「トイレに連れ込まれてるし
実際お前涙目だし
普通気になるよな、夜久、海」
赤「もしかして、オレがいかがわしい事したって思ってますか?」
「「「思うだろ普通!!?」」」
▲▽▲▽▲▽回想▲▽▲▽▲▽
『ちょっとヤメロ!トイレの戸開けろって!?』
赤「嫌ですよ。結月さん直ぐいなくなりますから」
後ろから覆いかぶさるような体勢になってほほ笑む
マジか!?ヤバイッヤバイッて!!?
赤「これ見て下さい」
『へ?』
京治の手にはスマホが握られていて
何やら映像が流れていた
『なにコレ?』
赤「これは木兎さんの記録です」
『確かに光太郎だけど....プッ、アッハッハッ
なにコレ!すっごく面白いんだけど!!?』
赤「はい。結月さんが居なくなってからの木兎さんは
よく失敗ばかりしてましたからね
何時か結月さんに見せてあげようと保存してました」
『ね、ね、次は?まだあるでしょ?』
赤「ここを押していく次が表示されます」
卒業式でのハプニングから高校入ってからのしょぼくれモードなど
どうやって撮ったのかわからないものがたくさんあった
『あっ!?』
赤「どうですか結月さん?」
『やっムリ!?』
赤「ムリ?そう言いながら手は動いてますよ?」
『だ、だって...』
笑いすぎてお腹よぎれるわ!?
面白すぎでしょコレ!?
ムリと言いつつも次が気になり手が動く
黒「おい!!結月!!?」
『鉄朗?』
赤「あっお迎えですか?
今開けますね」
笑いすぎて目に涙をためた結月を鉄朗は見たのだった
▲▽▲▽▲▽回想終了▲▽▲▽▲▽