第22章 何色に染まる?
夏休みが終了し二学期が始まった
力は手伝わないと言いつつもしっかりと
二年赤点組の龍と夕に眼を光らせていた
一年赤点組には仁花と月島(スパルタ&上から目線で)が教え
部活が忙しい中どうにか課題を終わらせた
そして私はと言うと....
「菅原さーん、菅原結月さーん
診察室へどうぞ」
病院に来ています
合宿中に体調を崩してからずっと続く微熱等の体の不調
心配した孝支に"病院に行ってきなさい!"と言われてしまったのだ
先生
「熱っぽく、咳やくしゃみが出る、日中に眠くて食欲が減退....尿検査してみましょうか」
先生
「妊娠8週目ですね」
検査している間に"必要だから"と言われ書き込む
始めてみるタイプの問診票
"最終月経は?"と言う問いにもしやと思ったが
先生
「菅原さんはまだ学生さんですね?
今後どうするかよく話し合って下さい」
診察を終え待合室でスマホを立ち上げ
出産日を計算すると4月4日と出てきた
う~ん....
卒業してから出産になるけどバレるよね?
LINEを立ち上げ打ち込む"妊娠"の二文字
今は春高予選の大事な時期
要らぬ心配をかける訳にはいかないと
相手に届ける前にその二文字は削除された
「結月ちゃん今日は部活お休み?」
『えっ?』
役場で母子手帳を貰い眺めながら歩いていると
後ろから声をかけられた
振り向けば誠さんが仕事のエプロンをつけて立っていた
『病院の帰りです』
嶋「Σえっ病院!風邪引いたの
送ってくから車のって!!」
凄い勢いで迫ってきた誠に驚き持っていた母子手帳を落としてしまい慌てて手を伸ばす
しかし先に拾ったのは誠だった
嶋「これっ....」
『あはは...妊娠しちゃった』
ピシッと固まった誠の手から母子手帳を奪いため息を吐いた
その後、誠に連れられやって来たのは烏野高校
号泣しながらた体育館の扉を開き繋心と武田を呼ぶ
何事だ!?とこちらを見る部員に繋心は"続けろ"と言い練習を再開させた
烏「Σなにーっ!!?」
外から聞こえてきた繋心の叫び声に
流石の3年たちも手を止め体育館の入り口へと近づいてきた
烏「あのトサカ...絞め殺す!」
武「Σ烏養君落ち着いて!」
怒り震える繋心と宥める武田が居た