第22章 何色に染まる?
合宿遠征から一週間後 春高一次予選が始まる
烏野はIH予選をベスト16まで行っているため
今回の一次予選の一回戦は免除になった
武「今の君達なら必ず通過できます!!
いつも通りやりましょう!!」
「「「っしゃあああ!!」」」
8月11日 宮城県代表設定戦一次予選
第4.5組 試合会場は加持高等学校体育館
以前よりも動きが良くなり迷いなく行動に移す
合宿で関東の強豪とミッチリ連戦したおかげで
サーブの威力、スパイクの威力、攻撃の多彩さ、守備力
全てのハイレベルさに前よりもずっと"慣れた"
初戦の扇南 セットカウント2-0で勝利
続く二回戦は角川 2mをこす選手がいるチーム
高さやパワーなどの"シンプルで純粋な力"は
一定のレベルを超えると途端に常人を寄せ付けない
――少なくとも.....真っ向勝負では
サード・テンポ 高く上げたトスの合わせて助走を始めるスパイク
セカンド・テンポ トスが上がるのと同時に助走を始めトスに合わせて打つ
ファースト・テンポ スパイカーが先に助走に入りそこにトスを合わせる
"ブロックに勝つ"為には"ブロックよりも高い打点から打つ"という事
日向に対し相手は2m
より先に"てっぺん"に到達するものが勝者
ファースト・テンポではない
"セッターがトスを上げる時点でスパイカーの助走及び踏み切りがすでに完了している状態"
""マイナス・テンポ""で仕掛ける
日向が下がりマイナス・テンポを使えない時
単体で勝てないのなら"数を増やせばいい"
ファースト・テンポのシンクロ攻撃!!!
関東での合宿での経験を活かし二回戦も2-0で烏野の勝利で終わった
そして翌12日一次予選二日目
宮城県代表設定戦全16チームが出そろった