第21章 銀梟と赤猫再び
合宿遠征最終日――
相変わらずの連敗続きの烏野は今日も今日とてペナルティーを熟す
黒「...罰を熟す姿に異様な貫禄...」
海「前回の遠征も含めて他の何倍も罰やってるもんな...」
『おぉ~日向最初に比べてすっごくフライング上手くなってる!』
夜「確かにチビちゃんめっちゃ上手くなってる!」
リ「"チビちゃん"て
夜久さんと日向あんま身長変わらないじゃないですか!」
夜「.....」
『あ~馬鹿だなリエーフ』
リ「へ....?
Σアグァッ!!」
黒「今のは擁護できない」
山「夜久さんに身長の話はタブーだと言ったのにバカめ...」
『さ~てと
私は準備に行くからここ抜けるね鉄郎』
黒「おうっまた後でな」
体育館を抜け調理室へと足を運ぶ
そこには先生方が用意してくれた食材たち
腕まくりをして気合を入れ包丁を握り
ザクザクと野菜たちを切っていく
『ふ~さすがに大人数いるから
切る野菜の量も凄いな....』
チラッと時計を見る
そろそろ試合が終わる頃だ
清「結月、手伝いに来たよ」
谷「お手伝いさせていただきます!?」
雀「さあー!野獣たちの餌作るか!?」
白「私は~作るより食べたいなぁ~」
雀「ダメ!もう少し待ちなさい!?」
『野菜は切り終わったから後はおにぎり作るだけだよ』
清「塩おにぎりで良い?」
雀「私たちの手作りおにぎりなんだからそれで十分でしょ!」
谷「海苔は巻きますか?」
『そうだね~海苔ぐらい巻いてやりますか』
大きなお皿を準備して皆でどんどんおにぎりを作っていく
雀「あっこら!つまみ食い禁止!!?」
白「お腹すいた~」
『はいあ~ん』
白「あ~ん....美味しい~」
『なんか雛鳥みたい~』
雀「餌付けも禁止!?」