第21章 銀梟と赤猫再び
木「いいか この技はな言うなれば"動"と"静"による揺さぶりだ」
日「うお...うおお...!?」
赤「...また...」
『うん。無駄にカッコつけてる』
赤「はい」
黒「結月も赤葦も
何の事かわかんの?」
赤、結月
「『予想つきます/つくよ』」
鉄郎の言葉に京治と同時に答えた
木「この技はな逃げる為に使うんじゃねえ
完璧なタイミング、完璧なトス、完璧なスパイクの体勢
「強烈なスパイクが来る」と誰しもが思った時――
何より自分が「強烈な一発が打てる!」と思った瞬間が好機!
嘲笑うように....」
『カマセ!!! でしょ?』
にっこり笑って言葉を被せた
木「Σちょ!結月一番いい所とんないで!!
まぁ、兎に角だ!フェイントが決まるとな
スパイク決めた時と違う気持ち良さがあんだよ!
前の落ちるボールを拾いにレシーバーが数人飛び込んでくるだろ?」
日「ハイ」
木「今まで自分と同じかもっと上にあった目線が
ボールにギリギリ届かずこっちを見上げる瞬間が
最高なんだよ」
『ふ~ん...光太郎ってフェイント決めた時そんなこと思ってたんだ』
木「へっ!?結月なんでそんな目で俺をみんの!!?」
ジト目で光太郎を見ると狼狽え始める
『べっつに~
さあ!続きやろー!!』
赤「そうですね」
黒「お~さっさと終わらせて飯行くぞ~」
日、リ
「「飯ーー!!」」
月「はい」
木「無視っ!ねえ俺のこと無視なの!!?」
『ハイハイ
光太郎も早くおいで試合できないでしょ?』
木「結月~」
『抱き着くの禁止!』
ガバッと大きく両手を開いた光太郎から距離をとった