第21章 銀梟と赤猫再び
約二週間後。夏休みに突入した
武「——さて
明日から再び東京遠征です!今回はまるっと一週間!
長期合宿は春高予選前最初で最後です
悔いの無い様、このチャンスを貪りつくしましょう」
澤、田
「「(言い方...)」」
深夜0:00
日「やべー!やべー!
夜中に出発するってドキドキする!!」
田「前回お前ら遅刻だったもんな...」
月「単細胞はいいよね...
どこでも寝られてさ...」
田、日
「「なんだと!!」」
武「今回も早朝に向こうへ到着予定です
今回は有難い事にOBの滝ノ上さんが
運転手を申し出て下さいました!」
滝「チーッス
ウチで何か買えよ」
『あっじゃあ私ヘアアイロン欲しい!?』
清「髪が痛むからダメ」
谷「結月さんの髪綺麗ですもんね!」
菅「そうそう結月は今のままが良いよ」
澤「話はそこまでにしてバスに乗るぞ
お願いしあス!」
全
「「「「しアースッ!!」」」」
武「み、みなさん夜中だから静かにねっ」
澤「Σあっスミマセンつい...」
『孝支の隣すわっていい?』
菅「どうぞ~」
さて先は長いしひと眠りしようかな......
『お休み孝支』
菅「お休み結月」
心地よいバスの揺れですぐに夢の世界へと入って行った
バスに揺られること数時間朝日がのぼりが車内が明るくなってきた
滝「もうすぐ着くぞ~」
滝ノ上の声に反応して目を擦りながらカーテンの隙間から外を覗いた
空は快晴今日も暑くなりそうだ
『ふぁ~ねむっ...』
黒「結月」
『鉄朗!元気にしてた?』
黒「昨日も電話しただろう?」
バスを降りると出迎えてくれた鉄朗にギュッと抱きついた
孤「おはよ結月、俺も居るんだけど」
『おはよう研磨、海も!』
海「おはよう」
日「なあなあ研磨!スカイツリーどこ!?」
孤「えっスカイツリー...?」
ん?ここって埼玉じゃなかっけ?
日「あっ!アレってもしかして東京タワー!?」
孤「エ゛ッ...
――あれは...あれは――...
...普通の鉄塔...だね...」