第3章 黒ネコ
『お邪魔しまーす』
黒「2階の俺の部屋先に行っててくれ」
『ほーい、了解』
階段を上りドキドキしながらドアを開く
そう言えば男の子の部屋に入るのはじめてだわ
どんな感じだ?やっぱり鉄朗はバレー好きだからバレー一色の部屋か?
『....期待裏切らないな~思った通りの部屋』
乱雑に積まれた本
急いで着替えたのか脱ぎっぱなしの服
部屋の隅にはバレーボールが転がっていた
ドア閉めて本の前に座りペラペラ捲る
すると"今年の賞の受賞者一覧表"があった
そう言えば及川って中3の時にベストセッター賞貰ってたよね?
『えーと、東北東北...あった!』
他に知ってる人いないかな?
ん?"東北の怪童 牛島若利 日本ユース入りか!!"
『おお!ウシワカっ中学時代からスゴ凄かったんだ~』
黒「何一人で喋ってんだ?」
『Σぎゃ!』
急に耳元で喋られ悲鳴を上げた
黒「結月、もうちょい色気ある声出せよ...」
はぁっと溜息を吐き後ろからギューッと抱き着いて来た
『いや~色気無くてどうもすみませんねっ
と言う訳で離せ!』
黒「やだ♡
結月は俺の彼女だろ?」
『yesと言った覚えもない!?って言うか、告白された覚えないわ!!』
黒「俺お前に一目惚れなんだわ」
『へ?一目惚れ??』
黒「そ、去年たまたま梟谷にバレーの試合観に行った時にな
お前、銀髪のやたら喧しい奴と居ただろ?」
『ああ...』
確か光太郎が凄く調子が良くていつも以上に騒いでた日
他校の生徒がきてたことがあったなあ
あんまり意識してなかったけどあの中に居たのか...
黒「話しかけようと思ったんだが周りのガードが固くてな
それっきり会う事無かった
でも、突然近くに越してきてしかも同じクラスになるなんて....
もうこれは運命だろ?」