第3章 黒ネコ
鉄朗は結月からシャーペンを奪い素早く"音駒"と書き紙を持って歩き出した
『ちょっと待って!!』
黒「これ出して帰るぞ」
ヒラヒラと紙を振りながら教室を出ていく
急いで鞄に荷物を詰め込み鉄朗を追いかけたが
歩幅の差で追いついた頃にはもう用紙を出した後だった
黒「待たせたな研磨」
孤「...誰?」
鉄朗について校門まで行くとそこにはまだ黒髪の孤爪研磨がスマホ片手に立っていた
『は、始めまして転校して来た白沢結月です‼』
うわぁーまだ黒髪の研磨だ‼️
あれ、そう言えばいつ金髪に染めたんだっけ?
黒「んで俺の彼女」
孤「は?彼女??」
『何かよくわかんないけどそうみたい
あの...名前聞いても良い?』
孤「....2年、孤爪研磨
クロとは幼馴染」
『よろしく、孤爪君』
孤「研磨でいい」
『うん!よろしく研磨』
にっこり微笑んで挨拶するも興味無しでスマホに視線を落とし歩き出した
う~ん...そっけないな~
孤「何?」
『えっ?』
孤「こっち見てたから」
『あっごめん、私まだスマホ持って無くて
何してるのかなぁーって思って』
孤「...これ」
『へぇーこんなのあるんだ』
スマホを覗きこんでゲームの説明を聞き操作を始めた
『あっ!!研磨見て見て!?
アイテムゲットしたよ🎵』
孤「あっこれレアアイテム
結月凄い」
『Σマジ!!やった~🎵』
あんまりゲームに興味無かったけど楽しいじゃん🎵
黒「楽しそうだな結月」
『鉄朗やる?』
黒「誘ってんのか?」
『うん』
黒「なら家来るか?」
『鉄朗って上手いの?』
黒「ああ自信はあるぞ」
『お手柔らかにお願いします』
あれ?鉄朗ってゲームとかしてたかなぁ?
孤「...(噛み合ってない気がする)
オレは自分の家に帰るから」
『またやらせてね研磨』
黒「また明日な研磨」
孤「クロ」
黒「ん?」
孤「程ほどにね」
黒「ああ、分かってる」
ニヤッと黒い笑みを浮かべて結月と自宅へ入っていった