第19章 "飛べ" 黒烏
――翌6月2日
全国高等学校総合体育大会(通称インターハイ)
バレーボール競技 宮城県予選 1日目
『孝支ー行くよ!』
孝支と一緒に家を出てちょうど坂ノ下商店に差し掛かった
『あっ大地ー旭ー』
澤、菅、東
「「「オース」」」
『おはよう』
澤、菅、東
「「「..........」」」
無言で歩く3人緊張がこっちにも伝わって来る
東「.....なぁ、いよいよ最(澤、菅「「しゃべるな」」!?はァ!?」
澤「お前絶対センチメンタルな事言うつもりだろ」
東「Σ!?」
菅「「いよいよ最後IHだな...」とかなんとか」
東「Σ!!」
『あっその顔図星でしょ?』
東「~~~っ」
菅「そういう会話って死亡フラグっぽいから駄目!」
東「Σなんだよ!いいじゃんか!」
『旭さ~もしかして昨日の部活帰りとかに
星空を見上げながら静かに語らいあう的な事したかったの?』
東「士気を高める的な感じになると思って
でも2人ともあっさり帰りやがった!」
澤「士気は清水と結月のサプライズで120%だろ」
東「うんまあ...そうだけどっ」
澤「俺達は今日
1回戦も2回戦も勝って2日目に進むんだから
今しんみりした話なんかしなくていいっ」
菅「かと言って明日しんみりした話するわけじゃないからな
明日も勝つんだから」
澤「目の前の試合全部勝つ!
今はそんだけ考える!」
東「...おお!」
澤「頼りにしてんだからな!エース!!」
『がんばれエース!!』
東「おお...!」
『さーて!話もまとまったし早く行こう!?』