第2章 活動風景、こんな感じ。
「はあ~。んで、今度は誰?」
思いっきりの大きなため息もお構いなしに
「隣のクラスの田中さん。知ってるやんなぁ?
彼女、ずっと後悔してる事があって、最近その夢を
よく見るんやて。んで、ここぞって時に目が
覚める…と。」
何?そのノート…。
要らんやろ…そんだけの説明に…
「あっ、このノート?オレ、形から入るタイプやねん。
マネージャーみたいなもんやからなぁ。」
そう言って、ニヤッと笑ってみせた。
怖っっ…読まれた!心…読みはったで!!この男!!
「さあ、そろそろ…来はるで。悩める子羊ちゃん。」
コンコン…ドアをノックする音が響いた。
ドアが開き、そこに田中さんが立っていた。
「あの…鏑木さん。ごめんなさい。浩二君に
鏑木さんなら、解決してもらえるかもって聞い
て…。」