第2章 活動風景、こんな感じ。
「どうぞ。」
彼女を部屋に招き入れると、部屋の真ん中に敷いてある
ゴロ寝マットに寝てもらった。
彼女の緊張と不安が入り乱れた顔を横目に
私はニッコリ微笑んで見せた。
「困ってる事を、簡単に教えてもらえるかな?
状況は直接見てくるから。あなたの夢の中で。」
私の言葉に目を見開いて、またも不思議そうに
私を見つめていた。
「なんも心配いらへんよ。鏑木に任せてたら
大丈夫やから。」
そう言って、浩二君は私には絶対見せないような
優しい笑顔を見せていた。
…コイツ…まあ…ええけど…なんか腹立つわぁ。
そして、彼女は話してくれた。
小学生の時にすごく仲良しの友人がいたけど、些細な事でケンカをしてしまい、勇気が持てずに仲直り出来ないまま距離を置いてしまった事。
数か月前に同窓会で再開したけど、やっぱりしゃべれなかった事…。