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夢操り屋 凛 第一章

第1章 夢、見てますか?


放課後は、使われていない旧校舎の一番奥の部屋で
過ごす日々。

部屋の入り口には…「夢操り屋」-ゆめぐりやーの文字。
私と浩二君の二人だけの部員…

クラブとは登録出来ず、同好会。
まあ…いいんだけど…真剣にやってないんだから…私は。

「おい、凛。またお前なら解決出来るん
 ちゃうかっての、探してきたったで。」

頼んでないのに次々と悩める人?を探してくる
この男…何考えてるのかよく分からない奴。

「ちょっ…浩二君、ややこしいのは嫌やからね!!」
呆れ顔の私に、
「大丈夫やろ。いける。いける。」
…って、ニヤニヤと意地悪そうに微笑んだ。

彼、浩二君はただのクラスメイト。
男女共に人気者で、先生からのうけもいい。
そんな彼が、一見普通の私と
何でつるむようになったのかは、追々に…

「とか何とか言ってても、困ってる奴、
 放っとかれへんくせに。凛のええとこよな。
 …個人的に、またご褒美あげるやん。」

ご褒美って…前回のご褒美は…うまい棒やったやろ!!
まあ…美味しいんやけど…うまい棒。

とにかく、いつも私には若干上から目線よなぁ…
他の子には普通なのに…
少々イラッとするんだけど!!
男子のツレ感覚?みたいな?

…まぁ…ええか…


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