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【ハイキュー!!】月と影の奏で R18

第10章 新月


人の動く気配で目が覚めた。

「けい…?」

カーテンの外は薄っすら明るくなっている。
何時だろう。

「悪い。起こしたか?皐月はまだ寝とけ。俺、家に荷物取りに戻るけど…朝練行く時に、また迎えに来るから。」

玄関の辺りでこちらを振り向いたのは影山くんだった。

あっ…私、いつもの癖で蛍の名前…。

「また家出る時に連絡する。勝手に行くなよ。」

何事もない様子で出て行く影山くんをみて、先程のは聞こえていなかったのだろうと安堵する。

今まで、私が寝ている時に部屋にいるのなんて、蛍だけだったから…。
これからは気を付けないと。

まだ寝てろって言われたけど、何時なんだろ?
うーんっと伸びをしながら時計を見ると4時半だ。
確かに、朝練に行くにしても少し早い。

だけど、不思議と眠気はない。
昨日眠ったのも決して早い時間じゃないはずだが、
その分ぐっすり寝れたのかもしれない。

ゴロゴロする気にもなれず、シャワーを浴びる事にした。
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