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【ハイキュー!!】月と影の奏で R18

第10章 新月


「もっと…したい。」

流石にこれ以上は変態だと思われるだろうか。
でも、これまでにこんなキスをした事がなかった。
触れるだけで…こんなに好きって気持ちが伝わる行為だっただろうか。

ポツンと呟けば、予想外に影山くんが体を離す。

ヤバい…。
絶対に変態だって思われた。。。

「これ以上…煽るな。本当に我慢出来なくなるから。」

影山くんの瞳は真剣だ。

「ご…ごめんなさい。」

確かにキスはもっと続けていたいが、それ以上先に進む気にはなれない。

「おう。…そろそろ皐月は休め。明日も早いんだから。」

「影山くんは…?」

「俺は後で、そこのソファー借りて寝る。でも、皐月が寝るまでは、ベッドの側でお前が泣かないか見張ってる。」

「えー。見張り付きじゃ寝れないよー。」

影山くんが真面目な顔で言うから、笑ってしまう。
本当…影山くんがいなければ、今頃泣いていただろう。

「いいから。」

私をベッドまで誘導して横になるように促すと、
左手をぎゅーっと握ってくれる。

本当に見張ってるつもりなんだ…。

これじゃ眠れない…なんて思ってたのは一瞬で、
色々ありすぎた一日の疲れと、影山くんの手の温かさにあっという間に眠ってしまった。
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