第6章 半月
唇を離しても、和奏は色っぽく喘ぐばかりだ。
やっと大人しくなったね。
だから、聞きたかった事を後ろから耳元に囁く。
「あっ…っ。ちが…、かげや…くんとは…あっ…。」
「いいよ。別に興味ない。」
自分で言わせたのに、和奏の口から出てくる王様の名前に腹が立ち、首筋に噛み付く。
「いっ…。」
ビクっと体に力を入れる和奏。
離れると首筋にクッキリ歯型がついてる。
うわ…これ、エロい。
そもそも、あんないやらしい声で王様の名前を言うなんて、和奏が悪い。
和奏は僕の名前だけ呼んでればいいんだよ。
蛍って…。
それも特別色っぽく。
「け…い…。」
そう。
僕の和奏はそうじゃないと。
乳首をへの刺激を強めれば、もう下が濡れてきてるのか、もぞもぞと腰を動かす和奏。
そんな様子が可愛すぎて、首筋や肩にキスマークを残す。
「けい…。だめぇ…。あと残っ…ちゃ…。」
実は和奏にキスマークをつけるのは初めてだ。
誰かに見られる事を和奏が気にしていたから。
でも…。
「残ればいいよ。見せつけてやれば?王様とかに…。」
「や…。ちが…うの。蛍だけ。蛍…だけなのぉ。」
本当…可愛すぎる。
近くに置いてた鞄を片手で漁り、ある物を取り出す。
「和奏、ご褒美だよ。これ、わかるよね?この前和奏が何回もイッちゃったやつだよ。」
ブーンと機械音のするローターを和奏の乳首に擦りつける。
「いやー!」
それだけで背中を仰け反らす和奏。
「前はこれで何回イッたんだっけ?答えられたら外してあげるよ。」