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【ハイキュー!!】月と影の奏で R18

第3章 薄月


「いじわる…言わないで。あぁ…。」

皐月がどんどん乱れて行く姿に、下半身は高ぶっていくのに、心がどんどん冷めて行く。

「音がしそうなくらい濡れてるの、わかるよね?学校で幼馴染にこんなに濡らされて…。どうして欲しいの?」

聞きたくないと思ってしまう。
一層の事、2人が付き合っててくれればとさえ思ってしまう。
でも、違うんだ。

「欲しい…の。蛍のが欲しいの。お願…あぁ…。お願い。和奏の中に蛍のを入れて下さ…い。」
「お望み通りに。」

皐月は俺の思ってたような女じゃないんだ。
明るくて、真っ直ぐで、ドジで、純粋で…。
違うんだ。
自分から彼氏でもない男を求めるような…そんな奴だったんだ。

「ああ。い…やぁ。」
「ねぇ。気持ちいいのはわかったんだけどさ…あんまり大きな声出すと見つかるよ?」
「いや…イク…イっちゃ…ああぁぁ。」

月島が皐月の口を塞ぎながら、ラストスパートをかけたのがわかった。
皐月は苦しそうに、首を小さく振っていて…。
何でだよ。
何でそんな愛のない行為を受け入れてるんだよ。

「僕、先行くよ。1限目から移動教室なんだ。」

まだグッタリしている皐月を残して月島が去って行く。
見つからないように少し隠れて月島を見送りながら、拳を強く握りしめてる事に気付く。

何で大切にしてやらないんだよ。
何で…。何で…。

全てが衝撃的過ぎて、頭の中がグチャグチャだ。

「ふぅ…うっ…う…」

見つめてた拳から皐月に視線を戻すと、
その場から一歩も動かず皐月が膝を抱えて泣いていた。
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