第2章 はじまっちゃったよ二年生
高校生になると同時に、初めてのワガママとお願いを駆使して一人暮らしをさせてもらった。
さすがに立地条件がよくセキュリティも万全なバカ高い高級マンションなんて無理ではあったが、そこそこいい感じのマンションを借りてもらってしまったので部活にも入らず、放課後はバイトに入れるだけ入ってあっという間に一年が過ぎてしまった。
まぁそれでも仲のよい友人はできたし、バイト先でもお客さんの一人と親しくなれたりしてそこそこ楽しく過ごせたと思う。
なによりこの春休み中ついに両親の離婚が本決まりになり、父親からの慰謝料そして養育費によりわたしのバイト三昧な日常もゆるく変わろうとしていた。