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【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】④忘れた頃に

第3章 ~秋~ 10月




「……っう」



締め切った自室の片隅で、リヴァイは手中に広がった白濁色の液体を眺め……舌を鳴らした。


こうして己の欲を自身で処理するようになり、どれだけの日が過ぎただろうか。


気が付けば、あれほど忘れまいと誓った彼女のぬくもりを……


少しづつ忘れていく自分に気づく。



「クソッ……」



戻らないと分かっていても。

もう一度、抱きしめたいと。

ぬくもりを感じたいと思う自分は




なんて滑稽なのだろうか




ため息と共に視線を上げれば、机の上に一冊の本。


先日、エルに借りた物だ。


会う度に彼女の存在が大きくなってゆく。



自分の変化には……

とっくに、気付いている



そして、このままではいけない事も

この気持ちに結論を出さねばならない事も



……分かっている


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