第2章 【Forever mine〜after story〜】
「これ、キラーイ!」
「ワガママ言うヤツは食うな!
じゃあ、オレが食べる!!
恵麻がせっかく作ってくれたのにさ!
ママはオレの奥さんなの。
世界で一番大切な女の人なの。
ママを悲しませたらパパ本気で怒るよ!!」
「…パパ、ママ、ごめんなさい。
ちゃんと、食べる。」
「さくらは、いいコだなぁ♡
さすがオレ達のコだわ!
さすが! もうすぐお姉ちゃんは違うなぁ♡」
「でしょ♡でも…パパはママが1番なんだね。
さくらが1番じゃないの?」
「あのね?
さくらも1番にしちゃいたいくらい大切だよ?
でもね、さくらを1番に想ってくれる人から
ちゃんと大切にしてもらえるように
さくらに人の愛し方と愛され方を教えるのが
親の役目なんだよ。
一番のポジションは…
未来の大切な人のために空けといてあげないとね♡」
「じゃあさくらも、誰かの1番になれる?」
「きっと、なれるよ。
でもね、その為には与えられるのを
待ってるだけじゃダメなの。
ちゃんと、与えられる人にならなくちゃ。
ママはね、だいぶうっかりしてるけど…w
それが出来る女の人なんだよ?
1番近くに素敵なお手本がいるんだから。
だからきっと、さくらは誰かの1番になれる。」
「わかった!
亮くんの1番になれるようにがんばる!」
「え……、亮くんって誰…。」
「クラスの男のコで、さくらの好きなコ。」
「や…、将来の話でね?
まださくらには早くないかな…?」
「先が思いやられるね、これは…笑」
*
「宿題わかんなーい! パパ、教えて?♡」
「さくら! 勉強は全部ママにききなさい!笑
『おバカワいい』タレント
何年してると思ってんのw」
*
「おかえりー!」
「ママー! 欲しかったアクセ、
パパが買ってくれたよ〜!」
「あっ! 秘密って言ったのに…。」
「そう、よかったね!」
「あれ? 怒んねぇ…の??
甘やかしすぎ! とか言って怒られるかと…。」
「いいの! その役目は私がするから。
ひさくんは一緒にいられる時間が
短いんだから、それでいいの。
夫婦でバランス取ってればいいんだから。」
後ろから抱きつかれて―――。
「パパとママ、ラブラブじゃーん!笑」
「そうだよ! 知らなかった??w」
「…知ってた!笑」