第5章 トラウマ
光「香・・・ごめん」
光が頭を下げる。
わたしは手を差し出した。
『・・・握手で仲直り』
昔から喧嘩をしたあとは仲直りの握手する。
だから今回もそうしたかった。
光は差し出した手をぐっとにぎる。
『これで仲直り』
光「ん…もう体調戻ったのか?大丈夫か、本当に」
光がすまなそうな顔して聞く。
わたしは大丈夫だよって言い聞かせるように笑顔を見せて
『うん。教官と話してたら落ち着いたからへーき。』
光「…そっか」
『光、午後からもよろしく』
光「あぁ。高いところはとるから言えよ」
『ありがと』
いつもの2人の会話に戻ってホッと息をつく。
そのあと、軽く昼食を食べて午後からどうするか話し合う。
午後からは、郁に他館取り寄せのリクエストを回して、ここのリクエストとその他業務は4人で分担することにした。