第4章 追加訓練
テントの中から、ぬっと手が出てきた。
「!」
近くのやつが息をのむ。
その腕には服の袖がなかったから。
そして、コロンと香がでてきた。
香をみて、周りが固まる。
何かあったのかと目を疑うくらい肌蹴た格好で、上着は着ずにキャミソール、下はホットパンツに近い短パンという姿。
男ばかりの生活をしている奴らには、恰好のえさに見えた。
周りのやつらの目が薄気味悪く光る。
「ばっ・・おら!どけ、貴様ら!!!」
俺は周りのやつらを蹴散らし、自分が着ていた上着を肩から羽織らせ、そのまま抱きかかえてテントの中に戻した。