第4章 追加訓練
『え、ツキノワ?!』
郁「どうやって気を付けるんですかッ」
郁が噛みつく。
光は呑み込めていないのかぼーっとしているだけだ。
『玄田隊長は勝てそう…』
わたしがぼそっと言うと、玄田隊長はニヤニヤと笑う。
玄「いやいや、そうでもないぞ」
光「実弾の支給はありますか」
話が呑み込めたのか、光が真顔で質問する。
玄「訓練場外での行程になるため、銃器自体を携帯しない。いざというときは、各人独力で対処のこと」
『各人独力…大丈夫かな』
思わずつぶやくと、光が寄ってくる。
光「まあ、大人数だし大丈夫だろ。」
『やといいけど…一応熊よけの鈴つけとこかな』
わたしと光はお互い顔を見合わせてうなずきあった。