第4章 追加訓練
『さすが、光』
わたしの声に反応して、こちらを見てふっと笑う。
光「香はあとちょっとだな。」
『一応元弓道部やから、絞りはいいんやけど…たぶんそのあとブレてるんやろなぁ・・』
光「腕力足りてねんじゃね?」
そういって光は、わたしの二の腕をつかむ。
『わ、さわったらあかんよー・・それ一応気にしてんねやからー』
腕をバタつかせて離させようとするが、光は笑って掴んだまま。
ぬっと小牧教官が入ってきて「手塚と佐々木さんって仲いいね?」と聞いた。
小牧教官の後ろには、堂上教官もいて。
なぜか光はさっと手を離す。
チラッと光を見ると、ちょっと気まずそうな顔をしていた。
『や、実は高校の同級生なんです。将来この仕事に就くって目標が同じで、そのときからいろいろと相談に乗りあっていて…だから…かな?』
篤「なるほどな」