第4章 追加訓練
篤「笠原お前、座学聞いてなかったのか!…手塚、教えてやれ。」
郁「んなっ…!」
篤「悔しかったら、同期に説明されずにすむようになれ」
堂上教官に言われ、郁は悔しそうな顔をする。
周囲の隊員達は爆笑していた。
その中でわたしも笑う。
光が説明をしている中、わたしは外に目をやる。
フと、視線を感じ 顔をそちら向けると、堂上教官と目が合った。
「大丈夫か」と聞いている目で…
その優しさが嬉しく、微笑み返す。
説明が終わった光はわたしの脇腹をつついて小声で話しかける。
光「大丈夫か?」
『へーき、ありがと』
わかっていてくれる人がいると心強い―――そう感じた。