第4章 追加訓練
図書特殊部隊に特殊防衛員として配属されたわたしたちは、一ヶ月半も訓練期間を延長されることになった。
訓練とは、奥多摩にある訓練所で各種射撃や、野営などをメインとしたメニューをこなしていくというもの。
堂上教官曰く、
「あらゆる想定の訓練で多角的な技術の錬成を目指すとともに、厳しい訓練に耐えたことで隊員に自信を育む」
だそうで。
それを聞いた郁は、つっこみたい気持ちを抑えているように見えた。
『野営・・・か』
明日から始まる野営を思うと肩が重くなる。
図書特殊部隊はわたしと郁と光を含め、総勢50名弱。
隊は5名前後の小班で編成されている。
わたしたち新隊員の3人は、堂上班に配属になった。、
ちなみに班長は堂上教官で、補佐には小牧教官。
班のメンバーを聞いた郁は「代わり映えしないじゃない!」と吠えた。