第3章 拝命
篤「俺の指導不足は先日の一件で思い知った。鍛え直してやるからな」
思わずわたしは笑ってしまう。
そして小声で郁に声援を送った。
玄「以上!3人は各業務に戻れ」
「「『はっ』」」
3人で礼をして出口へ。
稲「あ、佐々木さんは残ってもらえますか?」
『はい』
稲嶺司令に呼び止められ、出口に向かおうとしていた体を司令に向ける。
2人が出ていったのを確認してから、司令は口を開いた。
稲「お久しぶりです、香さん」
『お久しぶりです!やっとここで会えました!』
教官たちが驚いた顔でわたしを見ている。
稲「香さん、この機会に例の件を彼らに話しませんか」
玄「例の件?」