第2章 郁の王子様
篤「佐々木、笠原、今日は俺と3人で警備だ」
『はい』
ちらっと郁を見てみると、思う存分不機嫌な顔を見せていた。
光「どうした笠原、その不景気面は」
郁「その言葉そっくりお返しします」
わたしは2人の間に入り、警備を始める。
しばらくすると、トイレ付近で不審な動きをしている男性を見つけた。
郁「要注意利用者・・・・・でしょうか?」
郁が堂上教官に話しかけた。
篤「可能性はあるな。職質かけてみろ、笠原」
利用者に続き、トイレに入る郁。
わたしと教官は外で待機。
郁「ちょっとあんた何やってるの!!」
いきなり郁の大きい声に、体が勝手に動く。
篤「佐々木!」