第11章 モテ期
郁「おはよーございまーす・・・」
こそっと郁が入ってくる。
篤「笠原、遅刻だ」
堂上教官が睨んだ。
郁「い、いや、これは佐々木のせいですよ!」
『わたし?』
そう言って郁はわたしに袋を渡した。
中に入っていたのは手紙やらなんやら。
思わずため息が出る。
そんなわたしの様子を見て哀れに思ったのか、小牧教官が口を開く。
小「そうだ、佐々木さん。彼氏作っちゃったら?」
『え?彼氏?』
小「だって、彼氏ができたらそういう輩もいなくなるんじゃない?」
『あぁ!なるほど!』
小「問題は誰がなるかだけど…」
小牧教官がうーんと考える
そんなそぶりを見せながらチラッと堂上教官に視線を送っている。