第11章 モテ期
小「大変だね。こないだなんか、食堂で告白されたんだって?」
『わ、見てたんですか?』
小「ううん。聞いた話。断るときも相手のことを考えながら言葉を選んでるところが、最高によかったってさ。そういうところがいいんじゃない?ね、手塚」
急にふられ、うーんと考え込む光。
その後ろから堂上教官が呟く。
篤「それが逆に仇になってんじゃないのか?」
『え?』
篤「下手に優しくするからそういうやつがつけ込むんだ」
『優しくはしてないですよ。もしわたしのせいで恋愛ができなくなるかもしれないって思うとキツイこと言えなくって・・・』
篤「だーかーら、それが優しいっていってるんだ」
教官は身を乗り出していう。
『?』
どういう意味か分からなくなって考え込んだ。