第10章 我慢
『何買おっかな。今日はプリンな気分ー』
ぶつぶつ言いながら外に出る。
すると、人垣に囲まれてしまった。
『え、なに?』
どこに隠れていたのか呆れるほどの人数に。
記者1「図書館の方ですよね?週刊××です!ちょっとお話伺いたいんですが」
名乗った誌名や媒体名などは、我先にと声を掛けてきたのでなにを言っているのか聞き取れない。
とにかく相手が報道だということはわかる。
わたしは反応をしないように黙秘にかかった。
記者2「図書館が犯罪者擁護をしていることをあなたはどう思われますか?!」
記者3「何故庇うんですか?!」
記者4「原則は犯罪者に対しても守られるべきなんですか?!」