第10章 我慢

図書館は俄かに風当たりがきつくなった。

連続通り魔殺人事件への図書隊の協力拒否が警察の公式発表で報じられたから。


郁「･･･ってふざけんな三流ブンヤがぁ！」


読み終わるなり郁は新聞を机に叩きつけた。


篤「アホか貴様！」


間髪入れずに怒鳴ったのは堂上教官である。


篤「新聞も利用者への提供資料だぞ、粗雑に扱うやつがいるか！！」

郁「だ、だって････なんであんな偏った記事が載るんですか、新聞なのに！こんな記事が載っている媒体を提供しなくちゃいけないなんて！」

堂上教官が光を見る。