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【図書館戦争】hallelujah!

第10章 我慢



稲「そもそも読書というものは思想の一部であり、図書館は利用者の思想を守る義務があります。そして個人の思想が犯罪の証拠として取り扱われるべきではありません」

部下「しかし、容疑者は3人もの人間を殺しているんです。人道的にも協力は妥当では」

もう…無理。
思わず口がひらく。


『原則は状況によって左右されるべきではない―――20年前、あのとき警察は図書館の出動要請に応えるべきだった』


部下「え、20年前?」

部下の男は何のことだという顔をする。
上司の男はわたしをじっと見た。


稲「佐々木さん」

司令の声で我に返る。

『―――失礼しました』

司令は2人を見る。
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