第9章 声
『いっ!!!??』
全然痛くなかったのはアドレナリンのおかげやったということに今頃気づくわたし。
篤「ったく。痛いのは当たり前だ。何発やられてんだ」
『や、もう夢中でーーっぃだっ!!』
わたしがもがいて痛がってるのを見て眉間にしわを寄せる。
一通り処置が終わり、上着を着ているとポンと頭に手を置かれた。
『?』
篤「あのな、お前だけじゃない」
『…?』
篤「お前だけが図書守ろうとしてるわけじゃない。俺たちもいる」
『……そうでした。今思えばあのとき、もう少し周り見てれば撃たれることなかったんだなーって』