第8章 初めての襲撃
『・・・よし。本日の業務は終りょ――』
閉館時刻を迎えた頃、館内に非常ベルが鳴り響く。
《哨戒中の警備より入電、良化特務機関が当館周辺に展開中!総員、至急警戒態勢につけ!》
『うそやん・・・!』
思わず口からそんな言葉が出た。
急いで武装する。
光「香!正門!」
『おけ!』
わたしと郁と光は堂上教官から正門の防衛に合流する指示が出て、その場所に向かおうとしていると
ザザッ
『ノイズ音…?』
入るはずのない館内放送が入った。
《業務部より!!敵の本命は館長室!繰り返すっ 敵の本命は館長室!!》
『!』
切羽詰まった麻子の声。
それを聞きわたしは近くの窓から中庭に出る。
郁もそのあとに続き、中庭へ。