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キミと部室で隠しごと

第2章 そういうところが好きじゃないんだ


 一瞬頭が真っ白になった。何だって?
「オレ、我慢…できなくてな」
 伊豆くんが私の腕を掴む力を強め、もう片方の手で部室の鍵を閉めた。
「伊豆くん、何、を…」
「桃浜、オレ、もう我慢できないんだ」

 そう言うと伊豆くんは、私を部室の床に押し倒した。

「ん…っや、やめ…いや、あ…」
 私は必死で彼の手から逃れようとしたけれど、ギュウと私を掴む手は力強くて、まるで動けない。彼は男だし、しかも日頃から体を鍛えているのだから、当然といえば当然だ。私よりずっと重い体がのしかかってきて、息が苦しい。
「や…だ、やぁ…伊豆、くん…っ」
「桃浜…」
 伊豆くんは私の首筋にキスをした。いや、キスというよりほとんど齧りつくようなものだ。彼が、抑えられないほど興奮しているのがわかる。荒い息が響く。獣みたいに、私の耳を、頬を、唇を、首を舐めまわし、やがて胸元へと降りていった。
「やっ…やめ、ホントに、やだぁ…っ!」
 彼は私を拘束していた手を離すと、セーラーの裾に手をかけた。
「いやっ!伊豆くんっ!やめて!やだ!いやぁあ!」
 私は彼の頭や肩を掴み、殴り、抵抗したけれど、彼はそんな程度では全くひるまず、私のセーラーを一気に上までたくし上げた。
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