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時の恋人【ONE PIECE】

第3章 後編 愛する彼女と死の外科医





「そんなに心が狭いと嫌われるわよ?ユーリちゃんは普段なにして過ごしているの?」

ラミアはユーリの腕を掴むと、ローから離すように引っ張った。

「え…えっと…修理屋として普段は働いていますね」

ユーリは少し顔を引きつらせていた。

「修理屋!?なにそれ何を直すの?」

「物なら色々直せますよ。私は悪魔の実の能力者ですから」

「そうなの?すごい!今度見に行ってもいい?」

「いいわけねぇだろうが。どさくさに紛れてユーリに手を出そうとしてるんじゃねぇよ」


ローは更にユーリ引っ張ると、ラミアを睨みつけた。

そしてユーリの表情はだんだん険しくなりつつあった。

しかし引っ張るのを止めろと言える雰囲気でもなかったので、二人が離すのを待つしかなかった。







「失礼ね、下心なんてないわよ。ちょっと味見はするかもしれないけど」

「……味見?」

「ユーリ、こいつには絶対関わるなよ。男でも女でも行ける口だからな」

「ちょっと!それをバラすのはマナー違反でしょ!?ユーリちゃんが警戒するじゃない!」

「……ん?」

ユーリは分かったような分かっていないような表情で2人を見ていた。

目の前の美女は女も行けるとは、つまりそういうことなのだろうか。

だとしたらなぜ私に関わらないように……


「あら、困った顔もかわいいー!」

ユーリが悩んでいると語尾にハートマークがついてそうな勢いでそんな言葉が出てきた。

そしてユーリがキョトンとしているとラミアはニヤリと笑い顔を近づけてきた。


「てめぇ、まじで殺すぞ」

ラミアの意図が分かったローはユーリを抱き上げると、強制的に距離を取らせた。

驚いた声を上げるユーリだが、ラミアが文句言っている声の方が響いていた。








「……あいつらなにやってんだ?」

「いやいや、見てて面白いな」

そしてそんな3人をシュライヤとギルベルトは少し離れたところから見ていたのであった。




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