第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「……まぁこんなもんか」
ローは唾液で濡れる唇と拭うと、漸くユーリを解放した。
ぐったりとしているユーリにローは目を細めると、ジーンズの前をくつろげ痛いほど張りつめている怒張を取り出した。
そしてユーリに口づけを1つ落とすと、彼女の返事を聞く前に濡れる秘部へ埋め込んでいった。
「ひっ……!」
ユーリは咄嗟に唇を噛みしめると再び両手で声を抑えた。
扉の向こうには昼休みが終ろうとしているためか、人の気配がちらほらあった。
ローはユーリの声を聴かれるのは本望じゃないので、今度は彼女の好きにさせた。
「……んっ…!」
ゆっくり奥まで入れ終わると、サラサラとしているユーリの髪をそっと撫でた。
キスが出来ないのが残念だが、場所が場所だから仕方ない。
「……動くぞ。辛かったら言え」
ローはユーリが慣れてきたのを確認すると、ゆっくり腰を動かした。
「……ふっ…ぁっ…」
最初こそゆっくりとした動きだったが、この状況に彼も少し興奮しているようだった。
よってそう時間が経たない内に激しい動きに変わった。
「…んぐっ…ふ…!」
「おい、そんなに強く噛むと血が出るだろが。噛むならこっちにしろ」
ローはユーリの唇が赤くなっているのを確認すると、手を外させユーリに覆いかぶさり頭を持つと、ローの首筋に近づけた。
「えっ…ぁ…で、でも」
ユーリは戸惑っていた。
「別に声を聴かれていいなら構わないけどな」
本当はそんなこと思ってもいないのだが、再び激しく動き出したローに慌てたようにその首筋に噛みついてきた。
ローも余裕はあまりなかったし、彼女の性格を見込んでそんなことを言ったまでだ。
「…んっ…ふっ…」
微妙に加減して噛んでいるユーリにローは人の悪い笑みを浮かべると、彼女の余裕を根こそぎ奪うために追い立てていった。
「…んんっー!…ふぁっ…!」
次第に強くなっていく噛む力に満足すると、ユーリの奥を更に深く抉った。
「~~~~ッ!!」
「……っ」
そして程なくしてユーリが達した瞬間きつく締め付けられると、限界を感じ始めていたローは、その刺激で白濁をその中へ吐き出したのだった。